ある程度経験していけばわかってくることですが、アドセンスに取り組みだしたばかりの人だったら思うはずです。
「どれだけアクセスを集めれば、いくらになるの?」と。
要するに、報酬額とアクセス数の関係が気になるわけです。
私はアドセンス塾運営もしていますし、自身でも複数サイト・ブログにアドセンスを貼っているので、データは腐るほどあります。
つまり、これについて解説するにはうってつけ!
というわけで解説させていただきます。
目次
アドセンスの基本
収益は色んな要素が絡んで算出されるものなので、正直なところ「◯アクセスあれば◯円になるよ!」とは言えない部分があります。
今回は無理矢理それを算出するわけですが(笑)
ここで出している目安をより正確に理解するために、まずは最低限アドセンスのことを理解する上で必要な専門用語を覚えましょう。
そんなに多くはないので、慣れればすぐです。
クリック数
これは非常にわかりやすい。言葉のままです(笑)
アドセンス広告がクリックされた回数を表しています。
CTR(クリック率)
「Click Through Rate」の略で、日本語訳ではクリック率です。
日本語にすると非常に意味もわかりやすいですね。
どうしてわざわざカッコイイ言い方をしてわかりにくくしているのかというと、アドセンスやWEBというのはアメリカ発祥だからです。
HTMLやCSSが英語表記を基本としているのも、同じ理由です。
面倒ですが、しょうがないことなので覚えておきましょう。
CTR=クリック数 / PV(閲覧数)で表されます。
PVの部分は広告の表示回数で計算される場合もありますが、ここではPVを基準としたCTRで進めていきますので混同しないようにしてください。(ページCTR)
PVとはページビューの略で、アクセス数のことです。
CPC
「Cost Per Click」の略で、日本語訳はクリック単価です。
1クリック何円になるのかを表した数値ですね。
CPC=報酬額 / クリック数で表されます。
収益を最大化する時に、必ず考えなくてはいけなくなる部分です。
RPM
「Revenue Per Mille」の略で、日本語ではインプレッション収益と言われます。
日本語か怪しいところですが(笑)
専門用語の中で、一番わかりにくく、一番大切なのがコレです。
アクセス数の価値を表す指標で、1000PVあたりの収益額のことです。
計算式は、RPM=(収益額 / PV)×1000。
CTRと同様で、PVを基準としたものと広告表示回数を基準にしたものとがあり、前者はページRPM、後者は広告RPMと呼ばれたりします。
もちろんこのページでは、RPMはページRPMのこととして進めていきますので混乱なきようお願いします。
収益を左右する要因
アドセンスを理解する上での基本知識を踏まえた上で、今度は収益を左右する要因を理解しておきましょう。
本題まで引っ張りまくっていますが、大事なことなのであえて書かせて頂きました(笑)
もちろんこのページの閲覧者さんは、どのくらいのアクセスでどのくらいの収益になるのかが知りたいのでしょう。わかってますとも。
それを一言で書くのは簡単なのですが、初心者さんが知識を持たないままその数値だけを見ると、十中八九深いところまで理解できませんので、どうせならちゃんと伝えたいという思い出書いています。
もう少し辛抱して読み進めてくださいm(_ _)m
閲覧数
誰でもわかる、もっとも収益に直結する部分ですね。超大事。
アクセスがないと始まりません。
その他の要素が同じなら、アクセス数と収益額は当然比例します。
サイト・ブログジャンル
初心者の方はここが抜けている人が多いです。
アドセンス広告はコンテンツマッチ、インタレストマッチの2つの種類の広告に大別されます。
コンテンツマッチは、そのページ内容に沿った広告という意味です。
ウーロン茶のことを書けば、特保のウーロン茶などが広告として表示されるわけです。
その中でもどのようなアドセンス広告が表示されるかということはオークションによって決まりますので、広告出稿を希望する企業が多いジャンルだとCPCも高騰します。
以下がCPCが高いジャンルの一例です。
- ダイエット
- エステ関連
- 金融
- 投資系
- 医療系求人
アフィリエイトを少しでもかじっていればピンとくるのではないでしょうか?
そう、ASPでも高単価で奪い合いをしている激戦ジャンルです。
激戦ジャンルほどCPCは高くなるので一見稼ぎやすそうですが、その分競合が強く、アクセスが集めにくい傾向にあります。
激戦ジャンルのことをレッドオーシャン、緩いジャンルのことをブルーオーシャンなどと言ったりしますが、どちらも一長一短なためここは好みで分かれるところでしょう。
ユーザー属性
上記ではコンテンツマッチについて書きましたが、こちらはインタレストマッチ。
インタレストマッチとは、Googleが保管しているそのデバイスのキャッシュを元に、訪問しているユーザーが興味のありそうな広告を表示するというものです。
簡単に言うと、SEOについてばかりを検索している人にはSEOツールなどの広告、ダイエットについてばかり検索している人にはダイエットサプリなどの広告を表示するというもの。
つまり、レッドオーシャンジャンルに興味を持っている人が訪問してくれると、CPCは高額になりやすいのです。
これを理解すれば戦略に落とし込みやすくなりますよね。
- どういう人が高単価ジャンルに興味を示すのか。
- その人は、他にどんなものを検索するのか。
- その中でライバルの緩いキーワードはあるか。
これらを考えることで、ライバルが少ないにも関わらず高単価な夢の島を見つけることができるかもしれません。
広告掲載位置
広告をどこにどれだけ配置するのかでも、当然収益は大きく変動します。
以前は1ページに広告3つまでと決められていたのですが、今ではその規制がなくなってるので広告掲載場所の幅が広がりました。
といっても、コンテンツに対して広告が多すぎるとペナルティの対象にもなるので、広告だらけにするわけにはいきませんが(笑)
どれくらい配置してもよいかという部分ですが、これについてGoogleは明言していません。
私の個人的な見解だと、
- 1500文字以下:2つ
- 1500文字以上:3つ
くらいが適正かなと。
どこが良いのかという実験・議論は出尽くしている感がありまして、
- 導入部分下
- サイドバートップ
- 本文下
- ページ最下部
のどれかを選べばOK。
特に本文下は最高のパフォーマンスを発揮するので、ここは必須です。本文下だけでも良いくらい。
基本はこの通りですが、デザインやユーザーの属性などで最適な広告位置は変わってくるので、それぞれのサイトでテストしつつ最適化するのがベストです。
1万円の収益に何PV必要か
ついにお待ちかね。◯PV集めると◯円稼げるよ!のコーナーです。
ここまで読んでいただけたならわかると思いますが、あくまで目安です。
様々な要因によって、収益効率は上下するので「これが答えだ!」とは言えないのです。
それを踏まえた上でお読みくださいね?(しつこい?w)
高単価ジャンルなどではない場合、CPC(クリック単価)は概ね25~30円くらい。
そこそこちゃんと配置した広告のページCTR(クリック率)は約1%。
これでもう計算できますね。
(25~30)×0.01=0.25~0.3円
これが1PVの値段です。
つまり1万円稼ぐために必要なPVは、
10000PV / (0.25~0.3円)=33,333~40,000PVということになります。
トレンドブログだったらこれより多くのPVが必要でしょうし、高単価ジャンルのサイトならこれよりも少ないPVで達成可能でしょう。
あくまで目安です!!(また言ってしまったw)
初心者がアドセンスで目指すべき最初の目標
この結果を受けて、初心者さんが最初に目指すべき目標が見えてきます。
まずはこちらを見てください。
日本アフィリエイト協議会が調査・公開している2015年のアフィリエイターの収入です。
これを見ると、アフィリエイターの84.4%もの人が月額5,000円すら稼げていないのがわかります。
が、私の意見ではもっと少ないです。多分5,000円超えているのは10%もいないんじゃないかな?
というのは、この統計はアンケートによって作られています。
アンケートの対象者はランダムだと思うのですが、わざわざ全員がきっちりと回答してくれるでしょうか?
私の経験上、こういった類のアンケートはプロ意識が高い人ほど回答し、初心者の人ほど回答しません。
私も初心者の頃は、アンケートのお願いとか来ても無視してましたもん(笑)
でも稼ぎ出してプロ意識が出てくると、業界のためとかお世話になっているだとかで回答するようになるわけです。
つまり、5,000円稼げている割合が15.6%というのは結構盛られている可能性が高いということがおわかりいただけるでしょう。
多分10%いません。
ということで、まずは最初のハードルとして10%以内に入りましょう。5,000円稼ぐんです!
5,000円稼ぐためにはどうすれば良いか、もうわかりますよね。
そう、2万PV集めればOKです。
こうやって具体的に突き詰めて計画していくと、アフィリエイターの上位10%なんて楽勝な気がしてきませんか?
頑張っていきましょう!